過日3月2日に芸術空間パレットのギャラリーにて作家さんの企画としてデッサン会を開催しました
参加作家さんは8名
モデルさんを呼んでのデッサン会です
ギャラリーに8名ほど空間に余裕を持って、気心の知れた作家さんたちだけのデッサン会なので
落ち着いた雰囲気で開催できました
休憩を挟み15分を2回、20分を4回の6ポーズをみなさん描きました
モデルさんは慣れている方で、絵になりやすいポーズをとってくれていたので
作家さんたちには好評でした



描く作家によってモチーフのプロポーションが違います



ヌードデッサンは姿や曲線の美しさを描き出す為の訓練です
久々に描いた私は、美しい曲線がなかなか描き出せなくて改めて訓練を疎かにしているかを実感した次第です
デッサンをしていて改めて感じたことは
描き慣れている作家さんたちは、写生をしている訳ではありません
モデルを描きながら、作家さんにとってのモチーフを描いています
ポーズとモデルはあくまでも描く為の目安で
作家さんたちの描きたいモチーフのプロポーションやスタイルで作品は仕上がっています
描かれたデッサンを見て、それがモデルの姿かといえば違います
作家にとって作品を生み出す行為は、目に言える光景を映し出す事ではありません
作家が作品を通して世に問う事であるため、モチーフは存在します
モデルとなる風景や姿はあくまでも参考です
どんなに精巧に目に映るものをそのまま描き写してもそれは写生に過ぎません
そのままの光景を映すだけなら写真の技術で十分でしょう
作家はその先の描きたい光景を風景を使ったり、姿を引用して作品として生み出しています
デッサンはそこに至るまでの訓練なので、作家にとっては必要な学習になります
今回のデッサンを見ていて、モデルのポーズからいかに自身のモチーフを描き出すかの課題を見ました